【書評】加齢の中で“ひとまず上出来”に生きるにはどうしたらいいか。「ひとまず上出来」

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2022年の目標の一つして、「1ヶ月に1冊本を読む」を掲げています。

本の内容を忘れたら勿体ないので、読んで終わりではなく、記憶(ブログ)として残す→実践することで活かす読書にしていきます!

 

【目次】

1.この本をおすすめしたい人
2.著者の紹介
3.本の構成と読みやすさ
4.暮らしに役立つ内容
5.最も大切な内容

 

1.この本をおすすめしたい人

本書はこのような人に特におすすめです。

・歳を重ねることによる変化に悩んでいる人

・女性の気持ちを理解したい男性の方

・頑張ることに疲れてしまった人

・気軽に本を読みたい人

 

2.著者の紹介

著者であるジェーン・スーさんは、コラムニスト、ラジオパーソナリティ、作詞家、プロデューサーの方です。

代表作には、

 『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』

『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』があります。

これらのタイトルからわかるように、女性だからこそ感じるモヤモヤや悩みについて多くの著書を書かれています。


3.本の構成と読みやすさ

本書では、著者であるスーさんの日常に起こったあらゆる出来事が綴られています。

そういった出来事に対して、スーさんなりの考えがコンパクトにまとめられた、エッセイ集になります。

まとまった読書の時間が取れない方でも、一章ごとが短いので、テンポ良く読み進めることができました。

すきま時間の読書や暇時間に最適です。

 

4.暮らしに役立つ内容

普通だったら何も思わないけど、何となく感じたことのあるモヤモヤ。

それらを言語化してくれ、「そう、そう、これ…!」といった共感や、「なるほど…」と新たな視点もあり、スカッとした気持ちになります。様々なエッセイが収録されていますが、読んだ時によって自分に刺さるエッセイが違うのも面白さの一つだと思います。

特に響いたのは、「同じ失敗を繰り返したとしても、前回よりは少しだけでも賢くなっているはず、それで良いと思う」

「このめんどくささが私を私たらしめている」

という言葉。

人と比べて自分を卑下するのではなく、それらを含めた自分ごと受け入れていきたいと思わせてくれました。

 

5.最も大切な内容

「重ねる歳はあるけれど、明けない夜はないはずだ。」

加齢の中で“ひとまず上出来”に生きるにはどうしたらいいか。

歳を重ねるごとに、選択の基準って無意識に固定化されてしまいがちです。

今までのやり方を整えたり、やめてみたり。

いまの自分の「ちょうどいい」を見つけることが、いちばんの近道なんだと思います。